「時間とお金」 vs 「品質」 デザインのアウトソーシングは再び増加の傾向にありますが、品質についてはどうでしょうか? 現在、企業はこれまで以上にコストの合理化を目指しており、業務の一部をアウトソーシングする(外部の委託業者を使う)ことは依然として重要なビジネス戦略と考えられています。刺繡加工の会社でも、時間またはお金を節約するためにデザインのデジタイズをアウトソーシングすることがあると思います。しかしながら、委託業者先から提供されたデザインの完成度や質が高いとは限りません。ビジネスとしての刺繡加工は「品質」が最も重要です。納期の短さやコストはその次の判断要素となります。この3つの要素を上手く解決する事ができれば、刺繍加工ビジネスは、成功へと導かれるでしょう。 委託業者に依頼すれば、簡単に刺繍デザインができるというイメージがあるかもしれませんが、思ったよりスムーズにいかないケースもあります。例えば、出来上がったデザインがイメージと違う印象だったり、サンプル画像では綺麗に見えたデザインが実際にステッチしたら目が粗い(または詰まり過ぎ)だったり、委託業者との意思疎通が上手くできず修正の指示が中々反映されない等など、デザインの依頼から承認までに多くの日数が掛かってしまうこともあります。刺繍デザインのアウトソーシングの簡単な流れ:依頼主:委託業者を決める依頼主:注文する刺繍デザインの内容を決める(写真やイラストなどのデザイン画の準備、刺繍する生地の決定、サイズや色などの決定)依頼主:委託業者へデザイン画およびサイズなどの指示を注文内容と送る委託業者:依頼主へ見積もり提供依頼主:注文内容の確認および確定委託業者:依頼されたデザインのデジタイズ開始委託業者:依頼主へデジタイズされた刺繍デザイン(サンプル画像)の提供依頼主:デザインの確認および変更/修正の指示(時には数回くり返されることも)依頼主:デザインの最終承認依頼主:完成したデザインを刺繍機に出力し、生産を開始 どうすれば品質を維持しつつ時間を節約できるのでしょうか?この質問はお客様からよく聞かれる質問の1つで、私達の答えはいつも同じです。「あなたのアウトソーシングのパートナー(委託業者)がいかに素晴らしいとしても、完全に頼ることがないようにしましょう。ビジネスでは、自分達がこれまで築いてきた独自の経験や専門知識を常に反映させることが大事です。」 あなたのスタッフの中には特定の刺繡機の性能を熟知している経験豊富な人がいるでしょう。その経験や知識を十分に活用して、刺繍デザインの品質に問題がないか確認しましょう。確認のために、デジタイズされた刺繍デザインを、最適な生地にステッチしてサンプルを作成します。サンプルができたら、修正が必要ないか確認します。レタリングの文字間隔の修正や、オブジェクトのサイズ変更、下縫いの追加や削除、位置の調整、ステッチの数をできるだけ減らしてより効率的な生産にする等など。いくつかの調整を行うことで、顧客により満足してもらえる品質の刺繍に仕上げることができるでしょう。 品質を保証するため、アウトソーシングしたデザインは社内で必要な調整をしっかり行いましょう。 これまで自社で行っていたデジタイズ作業の一部を、今後は委託業者に任せようと考えてる方もいるかと思います。この際、デザインの品質の維持や時間の節約のためにEmbroideryStudio e4.5 編集を2つ目のソフトウェアとして導入されることをお勧めします。このEmbroideryStudio e4.5 編集ソフトウェアは、デジタイズのスキルを持っていないスタッフでもデザインの修正が簡単に行えるように設計されています。これにより、アウトソーシング業者とのやりとりにかかる時間を節約できるだけでなく、自社のチームが変更を加えたり、すぐに刺繡機でテストやサンプル作りができるようになります。このEmbroideryStudio e4.5 編集ソフトウェアには、プレミアムレベルのEmbroideryStudio e4.5 デザイニングに含まれているのと同じ編集機能や、標準レタリング機能、英文字刺繍フォント(226書体)、デザインライブラリ機能などが含まれています。ビジネスとしてお客様に自信を持って提供できる、品質の高い刺繡デザインを目指しましょう! EmbroideryStudio e4.5 編集ソフトウェア Wilcomソフトウェア製品の購入に関するお問い合わせは、下記をクリック。 お問い合わせ EmbroideryStudio e4.5 編集:機能概要 編集機能フル搭載WilcomのEMBファイルを開き、デザインのオブジェクトを編集するためのツールや機能がフル搭載されています。すべてのデザインのオブジェクトの色の変更、形状の変更、およびステッチ順序の変更が可能になります。 さまざまな生地やロゴのサイズに合わせて、下糸やつなぎ糸、ステッチの密度やその他の設定を変更することができます。顧客からの変更や修正依頼が、技術的に小さな間違いや簡単な変更であれば、アウトソーシング業者に返送して何度もやり取りせず、自社で編集を行うことで品質の向上も時間の節約も同時にできて、一石二鳥です。 高水準の自動レタリング機能自動レタリング機能が含まれているので、レタリングの編集だけでなく、レタリングと枠や既存のデザインを組み合わせて刺繍ロゴやワッペンを作成することもできます。また刺繍のプロによってデジタイズされた英文字の刺繍書体が226書体も含まれていますので、バリエージョンのあるデザインに対応できます。また野球帽などでよく使われる3D対応の英文字刺繍フォントも7書体含まれていますので、アウトソーシング業者に依頼せずにデザインすることができるでしょう。 デザインのデータベース搭載たくさんのデザインファイルをお持ちでも大丈夫です。標準機能のデザインライブラリにアクセスし、顧客名や注文日、またはデザインの特徴になるキーワードを使ってデザインをすばやく検索することができます。高速で検索するために、すべてのデザインには自動的にインデックスが付けられます。 デザインの承認と生産補助デジタイズされたデザインが本物の刺繡のように見える画像(WilcomのTrueView)を使用した承認フォームを作成し、顧客に送ることができます。また刺繍機のオペレーターのために生産ワークシートを作ることもできます。このワークシートには、生産するデザインの画像だけでなく、刺繍糸の情報やステッチ数、スキャナーでデザインを呼び出すためのバーコードを含めるなど、カスタム設定ができるようになっています。 刺繡のサンプルデザイン400種類以上のデジタイズされたサンプルデザイン刺繍のプロによってデジタイズされた刺繍のサンプルデザインが400種類以上も含まれています。 サンプルデザインには標準機能のデザインライブラリから簡単にアクセスすることができます。 モノグラミング69種類のモノグラム・デザインモノグラムは手軽に作成できる刺繍デザインの一つです。刺繍のプロによって作られた69種類のモノグラムのデザインがテンプレートとして含まれていますので、サイズや文字を変更するだけで簡単にデザインを完成させることができます。 標準チームネームユニフォームなどに個人名を入れる依頼があった際、名前を一つ一つ作成して時間を無駄にしていませんか?標準チームネーム機能を使えば、名前のリストをソフトウェアに取り込むことで、まとめて刺繍に自動変換することができます。作られたチームネームのデザインは名前ごとに1件ずつファイルに保存、または全ての名前をまとめて一つのファイルとして保存することができます。 色と刺繍糸チャートカラーパレットと刺繍糸リスト機能を使用して、デザインの中の色を変更したり、生産時に使用する刺繍糸の選択を行います。また、刺繍のベースになる生地の色が数色ある場合、カラーウェイ機能を使うことで同じデザインに異なる色の組み合わせを適用させることができます。これにより、生地の色に合わせた配色のデザインを簡単に作成することができます。 EmbroideryHub(エンブロイダリーハブ)EmbroideryStudio e4.5 編集ソフトウェアには、EmbroideryHubという機能が含まれています。この機能はEmbroideryConnect WiFi デバイスと連動し、デバイスの付いた刺繍機の稼働状況の表示やデザインのスケジュールを管理します。EmbroideryConnect デバイスは、デザイナーから送られたデザインを指定された刺繡機にワイヤレスで転送したり、指定されたフォルダーに送信し刺繍機のオペレーターから転送の指示があるまで待機させることができます。 EmbroideryConnect WiFi デバイス(オプション)費用対効果を高めるため、WilcomのEmbroideryConnect WiFiデバイスを追加し、ワイヤレス刺繡機ネットワークソリューションを導入することをお勧めします。 デザインをステッチするたびにPCと刺繡機の間を絶えず行ったり来たりして、時間を無駄にしていませんか?また送られてきたデザインが間違っていたため、最初の作業が無駄になってしまったことはありませんか?EmbroideryConnect Wifi デバイス(オプション)は、デザインを刺繍機にワイヤレス転送させることができるだけでなく、EmbroideryHubを通して生産中の刺繍機の進行状況の確認や、どのデザインが次に生産されるかなどの管理をすることができます。 EmbroideryConnect WiFi デバイスは|タジマ|バルダン|ハッピー| ZSK|ブラザー|SWF|トヨタ| など、主な刺繡機ブランドと互換性があります。この製品の詳細は、ここをクリック。 Wilcomのオブジェクトベースのデザイン編集がいかに簡単かをご覧ください 日本語の字幕付きでビデオを見る方法は、こちらをクリック 関連ブログ:デザイン編集のコツ より良い品質と安定したビジネスのために、ステップアップ! お問い合わせ