クリエイティブなステッチの種類を理解する
ステップ・バイ・ステップ
Wilcom のエレメント機能であるフォトフラッシュのユニークなステッチ タイプを使用して、素晴らしいロゴデザインを作成しました。フォトフラッシュは通常、白黒の写真画像をリアルな刺繍デザインにすばやく自動で変換するために使用されます。 この技法では、ビットマップのイメージ合わせてサテンのオブジェクトが生成され、さらにイメージをランニングステッチで縁取りします。
フォトフラッシュ のステッチの特徴は、サテンステッチでたくさんのラインを作っていくことです。イメージの暗い領域にサテンステッチを集中させることで、明るい領域との差を作り出します。ソフトウェアがステッチの間隔を自動的に処理しますので、簡単にリアルな白黒写真の刺繍が作成されます。
フォトフラッシュを使用する場合、画像の解像度を「低」「中」「高」の間で選択できるようになっています。この設定により、サテンで作られるラインの角度を調整したり、全体的な濃度と厚みをコントロールすることができるようになっています。
ユニークで人目を引くロゴを作成するために、フォトフラッシュのステッチタイプを試してみましょう。
地元のワイナリーに提供するための商用ロゴをフォトフラッシュで作成しました。
驚くほど簡単かつ迅速に仕上がりました。
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「フォトフラッシュ」機能を使うコツは、コントラストのより高い画像を使うことです。今回使用したブドウのイメージは、ビットマップとして画像ソフトウェアに取り込んで、コントラストの高い白黒イメージに作り変えました。ここでは、EmbroideryStudio e4.5 デコレーティングまたはデザイニングのソフトウェアに付属されている Corel Photo-Paint を使用しました。その中の「画像調整ラボ」を選択して必要な調整を行います。
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コントラストの調整を加え新しく保存した白黒のビットマップイメージを[ファイル] >> [グラフィックをインポート] でESのワークスペースに表示させます。ここから、ブドウのそれぞれの房をデジタイズしていきます。
「陰影効果&開いた埋め縫い」エレメントの「アコーディオンスペース」機能を使用してブドウの房を埋め縫いしながら、テクスチャを加えました。この際、「 間隔」設定はデフォルト最大値2.00mm 、最小値0.40mmをそのままキープしました。
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ここで、画像の白い背景部分をトリミング(切り取り)する必要があります。 EmbroideryStudio e4.5 デザイニングには、ビットマップイメージの不規則な形状をトリミングするための優れた機能があります。
メニュー タブ の [グラフィック] をクリック >> [ビットマップをトリミング] を選択 >> [任意の形状] をクリックします。
直線または曲線の形状をデジタイズする時と同じように、左右のマウス をクリックしてトリミングのためのアウトラインを作成します。
ヒント: この機能は、トリミングしたビットマップ イメージの外側が切り取られることになるので、イメージの一部分に穴を開けて切り取るようなことはできません。
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ブドウの上に影の効果を作成するために、EmbroideryStudio の「フォトフラッシュ」機能を使用します。フォトフラッシュはビットマップでできたイメージの全体を選択するため、刺繍したい部分だけを残して背景など余分な部分はイメージからトリミング(切り取り)する必要があります。
トリミングされたブドウのイメージ全体を選択し、フォトフラッシュをクリックしたら、オブジェクトプロパティの効果から[解像度] を [高] に、[背景] を [明] に設定します。
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次に「効果」ボタンをクリックし、[埋め縫い] タブをクリックします。フォトサテンの密度を広げるため[ステッチ数値](間隔)を 1.5 mm に変更します。[傾斜角度]はデフォルトの 60% のままにして、「Enter」をクリックしてフォトフラッシュを実行させます。
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仕上げに、高品質なWilcom の刺繍レタリングを使って、デザインにセラー名を加えました。ビンテージのレタリング部分は「ベースライン」の「時計回りの円弧」オプションを使って、緩やかな曲線を作成してみました。
今回仕上げたビンテージセラーのロゴ デザインは、高さ 24 cm 、18,000 を超えるステッチで出来ています。
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