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ステッチ間隔と密度について

ステッチの間隔と密度

優れた刺繍デザインにとってステッチとステッチの間隔はとても重要な特性であり、生地やオブジェクトによって異なる場合があります。

サテンの埋め縫いを使った際に自動で間隔調整する方法と、タタミの埋め縫いでトラプント効果を利用する方法が理解できれば、より想像力豊かなデザインを効率的に作成でき、また糸切れも減らすことができるようになります。

タタミの埋め縫いの間隔を測るときは、コラムの端から測ることもできますし、2列目以降のステッチの間隔を測ることもできます。なぜ2列目なのかというと、1列目はステッチラインで、次の列はバックステッチなので、測定は2列目ごとに行います。

タタミのステッチの間隔

タタミの埋め縫いで、ステッチの間隔を調整するには、「オブジェクトプロパティ」の「埋め縫い」タブを開いてください。

Object Property Spacing

サテン埋め縫いの「自動間隔」

サテンの埋め縫いの間隔は、タタミとは若干扱いが異なり、ステッチのコラムの幅に基づいたステッチ間隔の設定が出来ます。私たちはこれを「自動間隔」と呼んでいます。「オブジェクトプロパティ」>「埋め縫い」>「サテン」を選んで、「自動間隔」の設定で調整することができます。

Object Property Spacing Satin
サテンステッチの間隔

間隔の設定

サテンの埋め縫いのコラム幅が「x」なら「y」間隔の値を使用します。これは、設定タブで値のパーセンテージを使用することで更に調整することができます。
例:幅4mmのコラムの間隔0.4mmの場合、自動間隔を90%に調整すると、0.4mmから0.36mmと自動計算して間隔を縮めます。
表に基づいて、パーセンテージが低いほど間隔が狭くなり、パーセンテージが高いほど間隔が広くなります。

サテンの自動間隔

トラプント効果

広い間隔のタタミ縫いはトラプントと呼ばれ、カラーブレンドや、デザインの背景として大きな面積を埋め縫いする部分によく使われます。開いた埋め縫いで渡り糸が発生するのを避けるため、トラプント設定を用いて渡り糸がオブジェクトの端に強制的に移動するようにします。

トラプント効果の設定

アコーディオンスペース

タタミの埋め縫いを使って、オブジェクト内のステッチの間隔を変化させます。
8つのプロファイルがあり、大幅な間隔の変更が可能です。

アコーディオンスペース

間引きステッチ

カーブのあるオブジェクトの内側で、ステッチを短くするタイミングと量を制御します。カーブの内側でステッチが束になりすぎると、見た目が悪いだけでなく、糸切れの原因になる可能性があります。

下図では、カーブの内側のステッチが端まで伸びていることに注目してください。

間引きステッチ

フラクションスペース

コラム形状(長細い形状のオブジェクト)の端からステッチの間隔を測定する距離を決定します。
間引きステッチと組み合わせて使用すると、コラム形状のステッチの外観を改善し、糸切れを減らすことができます。
縫い目が重なりすぎると、糸切れの原因となりますのでご注意ください。

フラクションスペース

ステッチ間隔と密度についての動画をご覧ください。

日本語の字幕付きでビデオを見る方法は、こちらをクリック