トワン・レンチェス氏の製作の舞台裏

トワン・レンチェス(Twan Lentjes)氏が、WILCOM EmbroideryStudioとミシン刺繍を駆使して、どのように古典的な手刺繍の効果を作り出したか、その軌跡をお話して頂きました。

これから私の物語をお話します。

私は高い目標を掲げ、演劇の衣装デザインに携わることを志し、最終学年のプロジェクトとして美しい刺繍を施した「ラ・フランセーズ(à la française )」をベースにした衣装を作ることにしました。

私はその当時ミシン刺繍について何も知りませんでした。無謀だと言われそうですね!

私の旅の始まり

生地のサンプルが届き、数日後には新しいソフトウェア、WILCOMのEmbroideryStudio e4も届きました。刺繍ソフトウェアのゴールドスタンダードであるWILCOMと一緒にプロジェクトを進めることに、とても興奮していました。WILCOMのチームとオンラインで何度もチャットし、彼らのチュートリアルビデオを見て、私は自分が必要とするものを作ることができると実感しました。さあ、始めるぞ…

ゆっくり始めて、最終的に衣服の1つのセクションが完成するんです!すべては1つの葉っぱのモチーフから始まりました(2枚目の葉っぱはミラーマージを使用しました)。このデザインは、たくさんの小さなパーツの積み重ねでできています。

次に、上記と同じ手法で花に取り掛かりました。花が完成したら、あとは左側のステッチを綺麗にして、リピートが上手く機能するかどうか確認するだけです。基になっている衣装でもかなり凹凸があるので、そのラインに不足部分を追加することにしました。(ちなみに、私のコンピュータの画面上の色とオンラインでの色カードの色では違いがあります)。

刺繍糸

色糸の第一弾が届きました! 刺繍の色見本帳が入手できていれば、もっと良いセレクトができるのですが、その時はオンラインのチャートと見比べながら選ぶしかありませんでした… どんな色になるのか、不安でした。

驚いたことに、コーンに巻かれた糸も、実際の衣装の刺繍糸とは異なって見えました。

今回の企画の基になった「ラ・フランセーズ(à la française )」の刺繍デザイン

「なんて楽しいんでしょう!刺繍として新しい命を得たのです。 私は完璧主義者なので、まだ改良する必要がありました。」

ボタンに取り掛かりました。これらのボタンは、作るのがとても楽しいんです。意外と早く作れました。大きなボタンの縁に太い糸を使ったので、完璧な見栄えにするためにいろいろな設定を試してテストを繰り返しました。

この時の週末は、大きなボタン(3つのうちの一番下のボタン)のデザインを変えることにしました。小さなボタンもデザインして、実際のボタンにしました。中のウェストコート(ベスト)は、ベースとなる生地がクリーム色なので、そのコントラストが綺麗です。

やっと衣服のデザインが綺麗に仕上がりました。ミシンがもっと速く、もっと少ない糸切りで縫ってくれると期待しています。翌日はどうなるか…。

すごい!糸替えも含めて35分で縫い上がりました!結果には満足していますが、まだ微調整が必要です…。その週末はただただリラックスしました。

最後にやっとパターンが完成しました!永遠と感じるくらい時間がかかりましたが、なんとか上手くいきました。

平面と立体のパターンカットを組み合わせたものです。

襟、ポケットフラップ、バックパネルが完成。

襟の縫製は難航しました。 結局、手で縫うことに…

最終的にどのような仕上がりになったのか見てみましょう

日本語の字幕付きでビデオを見る方法は、こちらをクリック

この美しい1900年代のレースには感激です。
オリジナルのレースとの類似性は驚くほどです。

大学で1日12時間の作業をし、家でもさらに作業するという時間を何週間も過ごして、かなり疲労困憊していました。
この日は、モデルに試着してもらい、その仕上がりにとても満足しました。まだやることは山ほどありましたが、かなり形になりつつありました。

あと少しです😉次はウエストコート(ベスト)の生地に刺繍をします。

まだボタンが50個ほど、フレンチノットも1000個以上作らないといけません。

コートのフレンチノットを死ぬほどたくさん仕上げ、あとはウエストコートを残すのみ!もちろん、他にも作らなければならいボタンもありましたし、… ボタンホールも17個作りました!

最終的に、私の “Real Lives “プロジェクト@wimbledonualの結果に大満足しています。

この「à la Française」の衣装は1790年にOtto van Randwijck が着用した@gemeentemuseumのオリジナルを基にしています。

デジタル刺繍はWILCOM EmbroideryStudioでデザインし、フレンチノットの刺繍は私自身が手作業で施した自信作です。

フォトグラファー&衣装製作者: Twan Lentjes
https://www.facebook.com/twanlentjescreations/
俳優(モデル): @petesjam