ミシン刺繍 初心者向けガイド

日本では副業の推進が進んでいるなか、ミシン刺繍のビジネスをこれから始めようと考えている方、また始めたばかりの方もいらっしゃると思います。ミシン刺繍をビジネスとして成功させるためには、基本的な知識を身につけることは必要不可欠です。そこで、お役に立てる基本情報を、ブログにまとめて提供していきます。

ミシン刺繍とは何ですか?

ミシン刺繍とは刺繍を使った装飾加工の一種です。ミシン刺繍は繍デザインソフトウェアを使ってパソコン上で様々なステッチタイプを含めた刺繍デザインを作り、特別な刺繍用ミシン(刺繍機)に刺繍デザインを出力することによって布地に縫い付けます。主に衣服や帽子、バック、枕カバー、テーブルクロス、家庭用品などの装飾に使用されます。 

手動で行う手刺繍とは異なり、複雑かつ大きなデザインでも少ない時間で効率よく作り出すことができます。特にアメリカやヨーロッパで人気が高く、趣味のものから本格的なビジネスまで幅広く利用されています。

ミシン刺繍を始めるにはどのような機械が必要ですか?

ミシン刺繍には刺繍のできる刺繍用のミシン(刺繍機とも呼ばれる)が必要となります。刺繍用のミシンは、いわゆる縫製用のミシンと似ていますが、その性能は異なります。

刺繍ミシンには趣味で刺繍を行うための家庭用刺繍ミシン(ブランド:ブラザー、ジャノメ、ベルニナなど)と、刺繍加工のビジネスに適した業務用刺繍機(ブランド:バルダン、タジマ、ハッピージャパンなど)があります。

家庭用刺繍ミシン

家庭用の刺繍ミシンは通常1本の針で刺繍を行います。その為、たくさんの色の入ったデザインを刺繍する場合、一色ごとに刺繍機を止め、刺繍糸を変更する必要があります。つまり時間を気にしなくていい、趣味の範囲で刺繍をしたい人のために作られたのが、家庭用刺繍ミシンです。

業務用刺繍機

ミシン刺繍をビジネスにすることをお考えの方は、より短い時間で質の高い刺繍が生産できるように設計されている工業用刺繍機(ブランド:バルダン、タジマ、ハッピージャパンなど)から選択することをお勧めします。

業務用の刺繍機は多色のデザインにも効率よく対応できるよう、7本針、10本針、15本針など、必要に応じて針数の多い刺繍機を購入することができます。複数の針のついたヘッドが一つある刺繍機を1頭式といいます。小規模のビジネスを始める場合、最初は1頭式刺繍機を購入するのが一般的です。

もし大量に刺繍加工を行う必要のある場合は、複数のミシンヘッドをもつ多頭式刺繍機などもあります。同じデザインを大量に刺繍する必要のあるアパレル工場などが、このタイプの刺繍機を使っています。

また業務用刺繍機の中には、シークウィン(スパンコール)やビーズ、シェニール(サガラ)などの特殊な加工にも対応できる刺繍機があります。

1頭式刺繍機(15本針)
多頭式刺繍機

刺繍機を購入する前に確認するべきポイント

刺繍機の値段や機能が自分のビジネスに適しているかを確認することはもちろん大切ですが、加えて確認しておくポイントがあります。例えば:

 ⇒簡単かつ効率的に操作ができるかどうか

 ⇒メーカーまたは販売店から必要なサポートやトレーニン グは受けられるかどうか

 ⇒保守や修理が迅速に受けられるかどうか等、

購入時だけでなく時間の経過とともに必要となるサービスもきちんと受けられるかどうかを確認することも重要です。

購入する予定の刺繍ミシンには:

  • 刺繍機にはどのようなマニュアルまたは教材が含まれていますか?
  • メーカーまたは販売店からサポートやトレーニングを受けられますか?
  • 困った時に役立つユーザーコミュニティやオンラインサポートなどはありますか?

ポイント:あなたが購入する予定の刺繍機を効果的に操作するために、分からないことに対する答えを容易に得ることができるか確認しましょう。特にビジネスを始めたばかりの頃は、より多くの情報に手短にアクセスできる環境を持つことが成功の秘訣です。

刺繍ミシンに問題が発生した場合:

  • 技術者を呼んで部品の修理/交換などのサービスを利用することはできますか?
  • 販売店はあなたの地元にいますか?
  • 技術者に来てもらうために必要な時間や費用はどれくらい掛かりますか?

 ポイント:刺繍ミシンが故障した際、ダウンタイムをできるだけ減らすことはビジネスにとってとても重要です。そのために、修理や修復の手配が容易にできるか、費用や時間が掛かり過ぎないか等を予め調べておくことをお勧めします。

ミシン刺繍にはどのようなソフトウェアが必要ですか?

ミシン刺繍は、プリント機のように平面を塗りつぶすのではなく、刺繍糸を一本一本布地に縫い付けていくため、より複雑な作業が必要となります。その作業を軽減し、効率的にデザインを作るために必要なのが、刺繍デザインソフトウェアです。

基本的には、デザイン画像などを刺繍に変換するためには、「デジタイズ機能の付いたソフトウェアが必要となります。色々なソフトウェアが出ていますが、選ぶ際はステッチを自動で生成してくれる機能に加えて、ステッチの設定値を手動で変更できるものをお勧めします。例えば、布地の種類によっては自動機能のままではキレイに仕上がらない場合がありますので、その様な時に下糸やほつれ設定を手動で微調整できる柔軟性がソフトウェアにあれば、少ない手間でよりキレイにデザインを仕上げることができます。

初心者の方で、デザイン制作に自信がないというかたは、お金を払ってデジタイザー(依頼されたデザインを刺繍のデザインにする専門職)にアウトソーシング(外部委託)することも可能です。ただし、自分でデザインを作らない場合でも、編集レベルの刺繍デザインソフトウェアは最低必要となります。更に詳しくは、こちらのブログをご覧ください。

Wilcomは刺繍デザインソフトウェアの分野では、先駆者として開発に40年以上に携わってきました。世界中のユーザーが品質の高い刺繍デザインを効率的に作れるよう、これまで培ってきた専門的な技術やノウハウを自社のソフトウェアと共に提供しています。ご興味のある方は、最寄りのWilcom販売店またはWilcomまでお気軽にお問い合わせください。

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