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文字をカスタムする

刺繍レタリングをステッチアウトした時に、一部の文字が小さくなりすぎたり、大きくなりすぎたことはありませんか?

古典的な例は、「a」の内側の隙間が潰れてしまったり、「i」の上部の点の部分が、下の縦の部分に結合してしまうことがあります。

このような場合、文字の形状を調整してフォントセットに保存し、事前に設定したポイントに到達したときに、条件に合った形状で文字が出てくるように設定することができます。

これはWilcomの.ESAファイルでのみ実行でき、TTFでは実行できないことに注意してください。

下記の画像の右側の「i」は、ソフトウェアに付属している標準のものです。 左側の文字は、上の点の部分のステッチが垂直に走るように変形されています。追加の定義を与え、ステッチが下の縦の部分と結合されないようにしています。縦のステッチを縫うと、ここに見られるよりも大きなギャップができます。

文字「a」の場合、4 mm未満では、「a」の隙間の部分が閉じてしまうことがあります。形状を少し調整すると、文字が推奨サイズ未満でも機能するように設定を調整することができます。文字のサイズを大きくすると、元の形状になります。

手順で重要なのは、形状を変更する必要があるサイズに文字を慎重に再形成することです。
キーボードのショートカット「H」で、オブジェクト変形ツールをすばやく機能させることができます。

形状はできるだけ元の形に近づけてるようにしてください。実際のフォントの形状と刺繍のフォントの形状は異なることを覚えておいてください。変更を加え、きれいに仕上がった刺繍の「a」や「i」を見て顧客は喜んでくれるでしょう。

満足のいく形にフォントを作成することができたら、レタリングのマスターノードを選択します。次に、「オブジェクト」メニューから、「カスタム文字を作成」を選択します。

ここで、文字の形状が変える引き金となる高さの数値を設定し、名前を付けてシステムに保存します。文字のサイズを拡大または縮小して、カスタム設定した文字の変化をテストしてみてください。

「オブジェクト・プロパティ」ダイアログのチェックボックスをオンにすることで、新しい形状の文字を使用する有無を選択することもできます。

文字が保存された後に設定の変更が必要となった場合は、変更する文字が選択さえた状態で「設定」タブをクリックし「カスタム文字を管理」を選択します。

複数の文字を絞り込む場合は、下記の画像の矢印が指しているドロップダウンリストで文字を選択してください。

スライダー機能または新しい変更値を入力して「OK」をクリックして新しい設定を保存します。

最後に、変更し保存された文字ファイル(ESA)はコンピューター上のWilcomフォルダー内に保存されます(下記参照)。ソフトウェアを再インストールしたり、別のコンピューターに移動したりする必要がある場合に備えて、これら改良されたカスタム文字を紛失してしまわないようフォルダーをコピーして保護しておきましょう。

文字を変更したり、カーニング値を随時更新する習慣がある場合は、これらのフォルダーを定期的にコピーし、バックアップとして安全な場所に保管しておくことをお勧めします。

EmbroideryStudio e4.2:

C:\Program Files\Wilcom\EmbroideryStudio_e4.2\USERLETW

C:\Program Files\Wilcom\EmbroideryStudio_e4.2\WLETTER

EmbroideryStudio e4.5:

C:\Program Files\Wilcom\EmbroideryStudio_e4.5\Fonts

ビデオで更に詳しく説明しています

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